こんにちは、当サイトの運営・対応を担当しております、得丸です。
当社が創業し、４０年もの月日が経過しました。
伝票印刷は、当社の礎となっている事業の１つですが、伝票印刷もこの間に形を変えながら、日々進化を繰り返してきています。

パソコンの誕生で印刷業界に訪れた転換

私が大学生の頃、１９９０年代後半、ウィンドウズが世間一般に使われ始めてから、早い物で２０年以上が経過しています。
その間、各企業に確実にパソコンは浸透し、ほぼ100％と言っても過言ではないほどの普及率となりました。
このパソコンの普及率は、各業種にかなりのインパクトがあった事は間違いありませんが、印刷会社においてもやはり重大な転換期を迎えた事は確かです。
当社は創業40年がたちましたが、マッキントッシュ、イラストレーターが出始めた頃、地元においてかなり早く導入したと聞いています。今から約20年ほど前だと。

パソコン普及が印刷会社に与えた影響

印刷会社にとってインパクトのあった点としては、パソコンの普及に伴う複写機の性能向上です。
例えば年賀状のような単純印刷のジャンルはコピー機やプリンターの普及と性能向上により、お客様企業にて内製化が可能になり、一時は受注数の減少が危惧されました。
しかし、多い枚数の印刷を企業内で行うという事は、コストもかかるし、何よりもその作業を行う人員が必要になることで、実際は印刷会社各社では大きな落ち込みにはなっていないと感じており、むしろ受注を伸ばしている印刷会社もあるくらいです。

コストを下げて、さらにその人員も割けないとなれば、やはり印刷会社の出番なのです。

パソコンによる作業効率改善とコストダウンの実現

印刷業務として大きな影響を受けたことの一つに、所謂版下作成と言われるデザイン制作が挙げられます。
以前は、複写した素材や、写植した文字などを切り貼りしながら作り上げていた版下も、パソコン化により、作業が数日かかっていたものも数時間で出来上がる様になり、さらに各種色々な加工も施せる様になりました。
また、修正作業も格段に安易なものとなっています。
この点は、設計業界、システム開発の業界でも同じで、お客様からの修正依頼や納期要求に応えやすくなったことで、過剰なスケジュール対応や制作費の低下にもつながった事は否めませんが、結果として生産効率と品質が大幅に向上し、今では低価格で高品質のサービス提供が可能になりました。

減少しつつある伝票印刷会社。その中で当社が生き残れる理由

当社では、基本的な事業内容の方針の一つに、地域貢献と、隙間で生き続けるという点を掲げています。
その隙間の一つに、オリジナルでデザインが出来、価格を日本最安値を目指すメモ帳印刷サービスがありますが、これと同じくして、伝票印刷も今後間違いなく隙間事業になると感じているので、この部門の成長を常に意識しています。

しかしながら、中小・零細企業向けに伝票印刷をする印刷会社には、家族だけで営んできた家内印刷会社も多く、中堅以上の印刷会社では、伝票印刷からカラー印刷へと主軸を移しはじめている印刷会社もあります。
その一番の理由は、印刷業界の印刷オペレーターにとっても、その花形は4色カラー印刷機の為、古くからの機械を敬遠したり、伝票印刷機は操作が難しい、ナンバリング加工などの専門技術の継承がうまくいかない、跡取りがいないなどなどの理由で、少しずつですが、伝票印刷を行う印刷会社が減ってきつつあります。
それは、市場縮小と平行して、印刷業界での労働環境などにも関係しているのかもしれないと考えています。

その為に、当社では、若い人財の育成と、女性、特にパートさんの力を大切にしています。
もう30年以上当社で稼働し続けている伝票印刷機をはじめとして、ナンバリング専用機・ミシン専用機、また女性でも簡単に操作可能な印刷機も導入してその態勢を整える努力と技術継承を行い続けています。
それでも、毎時数千枚の紙を印刷する為に、多種多様なトラブルが日々起こりますが、それも機械資材業者様の協力と、古くからの職人の知恵、若い人材の活力で日々乗り越えられているのです。

前述しましたが、伝票印刷は形を変えながら、日々進化を繰り返しています。
基本の考え方は変わっていませんし、古くからの技術も未だに欠けてはいけないものばかりです。
当社は印刷会社の根幹として、なによりもお客様の事業活動の血液製造機能として、今後共努力してまいります。